ISO/IEC 20000-1:2018が、2018年9月15日に発行されました。
サービスマネジメントシステム(SMS)の国際規格である ISO/IEC 20000-1 は、増加をたどるサービス需要と、変化するサービス提供環境に対応する組織を支援するために改定が行われました。
主に下記が重要な変更点になります。
・サービスマネジメントと継続的改善をビジネスの中心にもたらす
改定版では、サービスマネジメントと組織の戦略的方向性が整合されます。この戦略的焦点は、サービスマネジメントシステム(SMS)のパフォーマンスを最適化し、貴組織・顧客およびサプライヤーにより効果的な価値を提供します。
・リーダーシップ
リーダーシップチームによるマネジメントシステムへのより大きな関与は、要求事項の高い理解と高いモチベーションを組織内に提供し、組織全体の目標を達成する動きに繋がります。
・より少ない規範的な文書
改定版の作成プロセスの段階で、ISO/IEC 20000-1:2011 の規範的な文書化と手順に関して議論された影響が、ISO/IEC 20000-1:2018で見ることができます。今回アップデートにより、より柔軟性が向上し、あらゆるサービスマネジメントシステムへの適用が容易になっています。
・需要と供給への焦点
ITを超えた組織全体のサービスマネジメントに適用するためための新機能として、需要と供給への焦点が追加されています。
・サプライヤー・マネジメント
サプライヤーマネジメントに関する明確なパラメータが提供されたことで、より効果的なアプローチによって可能になり、サプライヤーとの関係強化と効率化が期待できます。
・附属書SL(ハイレベルストラクチャー)
附属書SL(ハイレベルストラクチャー)を採用し、複数のマネジメントシステムとの統合が容易になっています。
ISO/IEC 20000-1:2018規格は、現在英語版が発行されています。
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BSIは当規格の改定に際し、お客様へ最新情報をお伝えし、移行準備をサポートするための資料及び研修コースを今後提供してまいります。