AS 9100、EN 9100、JIS Q 9100 AS 9110、EN 9110、AS 9120、EN 9120、SJAC 9120
こんにちは、BSIの緒方です。
AS/EN/JIS Q 9100シリーズには9100、9110、9120の3つの規格があることを別のコラムでもご紹介しましたが、いざ認証取得を検討する際に、自社はどれが最適だろう?と一番初めに悩まれそうなポイントを今回ご紹介します。
それぞれ規格は次のような業種向けになっています。
9100:主に製造業向け
9110:整備(MRO)向け
9120:販売業者向け
では、「うちは商社だから9120が対象だ!」かというと、実はそうではありません。この決定には業種は関係なく、認証を取得しようと考えている活動=認証範囲と規格が一致している必要があるのです。
認証範囲が次のような場合、それぞれ適切な規格が決まります。
〇〇の設計/製造 →9100が適切
xxの整備 →9110が適切
△△の販売 →9120が適切
例えば商社でも、仕入れた製品の一部に何らかの加工を施してから販売しているプロセスを認証範囲とする場合は9100が適切となることがありますし、製造を行うメーカーが仕入れ品をそのまま販売しているような認証範囲が含まれていれば、そこは9120でないと容認されない、ということもありえます。ちなみに、サービスや機体に組み込まれないような製品であっても、設計/製造として9100を取得することは可能です。
まずは自社が対象としたい認証範囲を決めてみることが適切な規格選択の第一歩となりますが、結局よく分からない!という方は、ぜひお気軽にBSIまでご連絡ください。
BSIグループジャパンは、AS/EN9100,9110,9120審査のリーディングカンパニーです。
緒方 心太郎
自動車セクター規格 IATF 16949、航空宇宙防衛産業セクター規格AS/EN/JIS Q 9100を中心にモビリティ業界の規格を担当。
PAS 2060/ ISO 14068 カーボンニュートラル実証、ISO 27001情報セキュリティマネジメントシステム規格などモビリティに関連する規格サービスの総合提案を行っており、ISO21434 自動車サイバーセキュリティ規格、TISAX®審査サービスの立ち上げなど新規サービス開発も担当