こんにちは、BSIの緒方です。
AS/EN/JIS Q 9100シリーズであるAS/EN 9110をご存じでしょうか。
修理・点検・整備会社を対象とした規格ですが、日本国内における認証数はBSIグループジャパンがトップです(2024年1月現在)。まだ日本では知名度が低いこのAS 9110規格ですが、認証取得についてのお問合せが急増しています。
MROは「Maintenance」「Repair」「Overhaul」の頭文字を取ったもので、航空機の整備・修理事業を意味します。一般的に航空機は20~25年程度の航行が可能と言われていますが、長期間の運用の中でMROに使用する部品の模倣品、不正品が市場に出回り、それを把握しないまま使用してしまう、といった事象が発生することがあります。
AS 9110には例えばそういった不正部品の使用を防ぐ仕組みについての要求事項など、適切にMROを実施するための様々な意図が盛り込まれています。整備・修理は非常に厳密な作業プロセスを有していますが、第三者機関からAS 9110認証審査を受審することによって、マネジメントシステムのさらなる継続的改善、並びにビジネスにおける信用、価値向上が期待できます。
BSIグループジャパンは、日本人審査員によるAS/EN 9110認証審査をご提供できる数少ない審査機関です。
緒方 心太郎
自動車セクター規格 IATF 16949、航空宇宙防衛産業セクター規格AS/EN/JIS Q 9100を中心にモビリティ業界の規格を担当。
PAS 2060/ ISO 14068 カーボンニュートラル実証、ISO 27001情報セキュリティマネジメントシステム規格などモビリティに関連する規格サービスの総合提案を行っており、ISO21434 自動車サイバーセキュリティ規格、TISAX®審査サービスの立ち上げなど新規サービス開発も担当