リモート審査
皆さん こんにちは、BSIの宮路です。
今回のコラムではルール6のリモート審査 について説明します。
ルール6では一部リモート審査ができることになりました。本コラムではリモート審査実施の条件についてご紹介させていただきます。
7.3 リモート審査方法の使用
以下の条件を満たす場合にリモート審査を実施することができます。
- 単独リモート支援事業所であること(付属書2にて許可されている支援機能に限る)
- サーベイランス審査
付属書2にて許可されている支援機能としては、営業、購買など現場がないプロセスという印象です。
リモート審査を実施するにあたってリモート技術を評価する必要があります。事前接続テストのようなものを実施させていただくことになるかと思います。
再認証審査では現地審査となります。不適応マネジメントプロセス、認証取り下げプロセスで現地審査が必要な場合、リモート審査は実施できません。また、不適合が検出された翌年は現地審査とさせていただくことになるかと思います。
上記条件においてリモート審査ができるようになりますが、設計機能や複数のプロセスが存在している単独リモート支援事業所については引き続き現地審査をさせていただき、営業所のような1つのプロセスしか存在しない単独リモート支援事業所についてはリモート審査が適切かもしれません。
いずれにせよ現行の審査機関とよく会話をされた上で実施いただければと思います。
BSIグループジャパンは、IATF 16949審査のリーディングカンパニーです。
宮路 晃弘
自動車セクター規格 IATF 16949、航空宇宙防衛産業セクター規格AS/EN/JIS Q 9100を中心にモビリティ業界の規格を担当。
PAS 2060/ISO 14068 カーボンニュートラル実証、ISO 27001情報セキュリティマネジメントシステム規格などモビリティに関連する規格サービスの総合提案を行っており、ISO 21434 自動車サイバーセキュリティ規格、TISAX®審査サービスの立ち上げなど新規サービス開発も担当