審査後の全体的な流れ
皆さん こんにちは、BSIの宮路です。
今回のコラムではルール6の審査後の全体的な流れについて説明します。
5.11.1 メジャー不適合に対する依頼者の責任
一番大きな変更としては、メジャー不適合が検出された後の修正及び原因分析結果の提出期限20暦日以内が15暦日に変更されたことです。
メジャー不適合が検出された場合、今まで以上の迅速な対応が必要となります。
また、提出いただく内容についても以下の項目が追加されています。
- a) 実施された封じ込め処置とその有効性
- b) 実施された是正
- c) 根本原因分析、結果、根本原因による他のプロセスおよび製品への影響
- d) 根本原因を取り除くためのシステム的是正処置計画、およびその有効性を検証するための方法
封じ込め処置や是正など、記載する内容については審査機関とよく会話される必要があるかと思います。
5.11.2 マイナー不適合に対する依頼者の責任
マイナー不適合の提出期限は60暦日で変更はありません。
但し、提出いただく内容が上述のメジャー不適合と同じとなっています。
その後の是正処置の受入れ判定、認証の判定についてはそれぞれ90暦日、120暦日で変更はありません。
本コラムにて審査完了までの一連の流れについてご紹介させていただきました。皆様の理解を深める一助になりましたら幸いです。
BSIグループジャパンは、IATF 16949審査のリーディングカンパニーです。
宮路 晃弘
自動車セクター規格 IATF 16949、航空宇宙防衛産業セクター規格AS/EN/JIS Q 9100を中心にモビリティ業界の規格を担当。
PAS 2060/ISO 14068 カーボンニュートラル実証、ISO 27001情報セキュリティマネジメントシステム規格などモビリティに関連する規格サービスの総合提案を行っており、ISO 21434 自動車サイバーセキュリティ規格、TISAX®審査サービスの立ち上げなど新規サービス開発も担当